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                           大阪病・民の力で三セク黒字に
                             右は大阪御堂筋通り




 このところ名古屋が元気だ、大阪はしょぼくれている。経済は依然として不振、失業率は高い、生活保護世帯数の比率もホームレスの比率も全国1、犯罪発生率は高いが検挙率は低い、大阪府からの人口流出率は年間1万4千人、6万6千人の流入超過の東京都とは対象的だ。文化の空洞化も著しい、大阪万博が開かれた頃には歌舞伎俳優も、A級棋士も、有名な建築家やデザイナーも大勢いた。大阪は東京と並ぶ知価創造拠点だった、それが今は見る影も無い、安藤忠雄さんやデザイナーの喜多俊之氏の大物は頑張っているが若い盛り上がりがない、大阪不振の原因は3つ、1つは情報発信機能を失ったこと、多様な知恵の価値が大事な知覚社会では致命的だ。高度成長期に重化学工業化に走ったのが失敗だった。2つはタイミングの悪さ、バブル景気の最中に、バブル的発想で空港や道路や第三セクターをたくさん作った、このため赤字施設がやたら多い。3つは行政の不活発。事なかれ主義で過ごしてきた。これら3つが絡んだ現状は「大阪病」といえるだろう。「いいこともわるいことも大阪から始まる」という。大阪病が日本病にならないうちに大阪をよみがえらせ日本再生の見本にしたい。それにはまず世界に知られれ名所と名物を創ることだ.大阪にはこれがあるという誇れる最近話題の街を作る。それには大川畔の桜並木もよいが、世界に知られる行事スポットや大繁華街がほしい、御堂筋をファッション通りにしたり、船場をガスライトの街にしたりするのもよいだろう。ミラノが世界のファッション雑誌のページを買い切って情報を発信して、ファッション都市になったことも参考にすべきだ。もう一つは府市の第3セクターを黒字にして「商売上手の大阪」の伝説を復活することだ。累積赤字を清算した上で、民間のやる気のある経営者に任せればよい。情熱とアイデアとリストラを実現すれば、りくうんタウンも大阪ドームもATCも黒字に出来る。そうしたら「儲かる街」大阪に、志のある人材と資金と情報が集まってくるだろう。子孫に豊かな暮らしと文化を残す為に、これぐらいは是非やりたい。

'05.4.19.朝日新聞、堺屋太一様


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