散歩道<3458>

                     Opinion 政党論 個人をどう引きつける(1)                     (1)〜(2)続く
                            政治に興味を持てる議論から    

 もともと政治や政党というものにリアリティーを感じていなかったんです。政党がどんな意思決定をして自分たちの生活にどう影響するのか知識も実感もなかった。
 でも、すべての人々の暮らしにかかわる予算を決めるは政治であり、政党です。納めた税金がどう使われるのか監視しなければいけないという意味で、かかわらなければならない義務を感じます。
 大学生だった2001年、大学の先生だった鈴木寛さん(民主党参院議員、現文部科学副大臣)が立候補した参院選を仲間と手伝いました。選挙カーでマイクを握ったりビラを配ったり。思ったのは「政治家って何でこんなに冷ややかに見られるんだろう」ってことでした。一生懸命に呼びかけても演説を聞いてもらえない。ビラもなかなか受け取ってもらえない。
 考えてみると、私も選挙を手伝うまでは選挙の演説なんて聞く気がしなかった。それは学校で現実の政治について学ぶ機会がないことが影響していると思うんです。
 学校でも家庭でも、どこか政治の話題ってタブーな雰囲気があります。私たちは政治や政党に対するリアリティーを持たぬまま有権者になる。有権者として政党を使いこなさなければならないのに、そのためのリテラシー(情報を理解し活用する能力)を学ぶ機会がない。そして政党や政治家を「取扱注意」と疎んじてしまう。
 私が代表を務める「カタリバ」は主な活動として、大人になる直前の高校生たちが進路や社会に対する意識をもてるような動機づけを、地域の大学生や社会人と語り合う場を通じて仕掛けています。

'10.3.27.朝日新聞・「NPOカタリバ」代表・今村 久美さん

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