散歩道<3457>

                      Opinion 政党論 個人をどう引きつけるか (2)                 (1)〜(2)続く
                            市民参加型政治の深化で

 小泉政権以降、それまでの「おねだり政治」から「観客民主主義」へと日本の政治は変わりました。市民は政治に関心をもち、私の「総理、総理、総理!」発言や、田中真紀子さんと鈴木宗男さんとのバトルを面白がりましたが、中身は二の次のようでした。
 次に登場したのが「マニフェスト政治」です。政権公約を示し、それに基づいて政策をつくるのは一歩前身ですが、「カタログで政治」に陥る危険がある。カタログの商品がとどくかどうかだけでなく、カタログをつくる過程、実行する段階にまで市民が参加するようにしなければ、政治は劣化するのでは。マニフェスト政治を「市民参加型政治」にどう深化させていくか。それが私の使命です。

 
そんななかで社民党はどうやって生き残ればいのか。それこそ試行錯誤の連続です。「女が強い」とか「いつまでも護憲、護憲」と揶揄(やゆ)されますが、それだけ個性が際立っている証拠。欧州の「緑の党」のように、小さくとも特徴ある政党になるべきです。
 
派遣やパートで仕事が不安定な時代だけに、なにより働く人を大事にする。それと戦争は絶対あかん。この二つの柱を掲げ、立場の弱い市民とともに、そうした声を国政に届ける。市民やNPOはもとより、自民党を支持してきた商店街のおっちゃんやおばちゃんまでタブーなく働きかけます。2大政党だけによる政権交代より、中小の政党が加わった連立政権のほうが「よりまし」な政治ができると思っています。政治討論会に民主党の鳩山首相と自民党の谷垣総裁の2人しかいなかったらどうでしょう。大中小の政党が侃々諤諤(かんかんがくがく)、色んな立場から議論をしながら進める方が幅の広い人たちの声が遡上(そじょう)にのぼり,健全です。
 勿論政党である限り、与党になり、責任を持って政策を実現するのが望ましい。いま、社民党は連立政権の一角を占め、市民との絆を強める役割を担う。与党であれば現実とぶつかり泥をかぶりもする。それでも多くの市民の小さな希望を形にするよう共に頑張る。それこそが政治だろうと思うのです。


'10.3.27.朝日新聞・社民党衆院議員・辻本 清美さん

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