散歩道<3455>
Opinion 政党論・個人をどう引きつける(2) (1)〜(2)続く
ネット予備選で候補者選び
「保守王国」といわれてきた栃木県で、前例のない試みが実現したのは、やはり危機感によるところが大きい。昨年の衆院選では、前々回の衆院選で自民党が独占した5つの小選挙区で1勝におわるという惨敗を喫しました。このままだと大変なことになるという意識が県連に共有されていました。
ここ10年ほどで自民党支持者は量、質ともに代わりました。1999年には自民党の党員は全国に240万人いた。それが2008年には105万人と、半分以下になっています。農政連が自民党支援から撤退したように業界団体も離れてきている。「硬い」支持層が「柔らかい」支持層に変わり、支持の流動化が進んでいます。
今は世代によって、頼るメディアや関心を抱く問題がまったく違う、20代はネット中心で雇用が一番の関心事。30〜50代は、ネットも使うが基本的はテレビで、経済政策や、子育て、教育に関心が高い。60歳以上は、顔が見える集会を重視し、関心は年金、介護、福祉。どのメディアでどういう政策情報を流すか、メディアごと、世代ごとにどう濃淡をつけてアピールしていくか。党として新たな広報戦略が必要になっています。
新しい支持層の獲得といっても、いきなり年4千円の党員になってもらうハードルは高い。ネット投票による候補者選びのように、入り口を広げ、まず参加してもらうことが重要です。どの団体から党員何人というやり方でなく、何らかの形で個々に参加するアクティブな支援者を集めることが大切と考えています。
一方で、かっては固い支持層でありながら離れてしまった人たちを呼び戻す努力も必要です。60歳以上が中心なので、直接対話する集会などの日常活動が重要で、この点でも自民党は一層の努力が必要です。
'10.3.27.朝日新聞・自民党衆院議員・茂木 敏充さん
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