散歩道<345>

                           面白い本・五木寛之(2)生きる言葉               (1)〜(3)と続く
                                      
今の若い人、今の世相:

9、今の子供はテレビゲーム、インターネット、メールも出来る。私達は娯楽も少なく、暇だったから悔やみの原因も突き詰められた。今の子は暇なときはずっと、日常とは全く切りはなされたコンピューターなり、友達との連絡なりで時間を消費してしまう。それなりに苦しむんだけれど、本質的な解決が出来ないまま、だらだらと時間をやりすごし、漠然とした空虚な感じが続く。なんというのか、漫然と危機感というか、満たされない感じというか、そういうものが若い人の間に蔓延している。五木様は50代の人を対象に更年期の本を書いたところが、実際は1622歳までの人が一番多く読んでいた。50代の女性のように、更年期で精神的な危機を抱えている人がこの年齢にすでにはじまっている。
10、五木寛之様の世代はうらやましい。五木様の様に、飢えた経験がある、飢えて涙して1片のパンを食べた経験を持っているでしょう。僕等にはそれがない。(フォーク・クルセダーズの北山修さんとの話)
11、日本には本来余白の哲学*1があるんです。僕等に足らないのは余白そのものではないかと感じる。
12、近代化には分析化と同時に普遍化もある。
13、年寄りがとぼけなくなった、一方、若い人が盗まなくなった。
14、小さなことでも人間は支えられる事が多い。ひょっとしたら極限状態でも人間を支えるものは、ちょっとした事に感動というか、いいなぁとふと思うことではないか

15、世の中の経済活動がスピードアップして、短時間に沢山のことが起こっているのに、これまでと同じ時間の単位で区切って、右肩上がりを目指すところに無理がある。
16、19世紀から20世紀の近代はシンクレティズム(混淆主義)(こんこう)、アニミズムが非常に軽蔑された時代であった。21世紀は混淆主義(こんこう)、アニミズムをおおきく掲げて、むしろ目標とする時代に入ってくるかもしれない。

散歩道<709>上村淳之さんの*1余白、