散歩道<343>
面白い話(39)・海千山千・ごまかす
かたえくぼ:入浴剤白濁:白い目でいられています・・・・・・・・・・・・・・・白骨温泉(鯨太)
蛇変じて竜となる動物の世界「海千山千」
待合政治の盛んな日本では、昔から政治家と芸者は切っても切れない縁があるようだ。いわれて見れば政界、花柳界という2つの世界、裏も表も知り尽くした「海千山千」の古つわものにならないと、うまく泳いでいくことが出来ぬところも似ている。肚芸(はらげい)あり、陰謀ありの両世界、それほど複雑怪奇というわけだが、動物の世界に比べればまだまだ住みやすいといえる。中国の古事に、蛇は海に千年、山に千年住んで、ようやく竜に変身できるという話がある。政治家や芸者なら、数十年も住みつけば、狸や狐に変身できるのだから、蛇の苦労とはとても比較にならない。もっとも、蛇はいいほうへ変身するのだが・・・・・。樋口清之様
よくも悪くも、ゴマの威力「ごまかす」
昔の人にとって、中国伝来のさまざまな文物は、後世の舶来品以上にありがたみのあったものらしい。ただその中に一つ、「胡麻菓子」(ごまかし)という菓子があり、これだけはどうもそうはいかなかったらしい。表面にゴマをまぶしてあるこの菓子、中国渡来というと、見た目からは、誠においしそうに見えるが、食べてみるとさほどではない。そこで、「これはごまかしだ。ごまかされた」ということに相なった。ただ、ゴマの名誉のために付け加えるなら、一説に、ゴマ油は昔から大変重宝な調味料とされ、どんな失敗料理でもたちどころにまあまあの味になるというのが、「ごまかし」の由来だとも言う。よくも悪くも、ゴマの威力を物語る話である。樋口清之様