散歩道<3429>

                 対談 作家・大江健三郎さん&NHKアナウサー渡邊あゆみさん(2)          (1)〜(3)続く             自分流に纏めた

 自分の表現する小説における場所*1とは、木、森、川、山、先祖が私まで伝えた魂が収まっているところ(場所)である。そこに魂の収まった、私の木もある。ここが私の原点だと思っている。
 これから新しい小説を書くかもしれない。人生の一番最後の作品は、明るいものになるのではないかと思う。人間は本来いいものだと信じている。新しい光を発見できるかもしれない。    
 
作曲家の息子さんの光さんと生きていく関係は、”希望、愛”、魂の触れあいを感じられることである。そこに私は明るいものを求めている。
 私の師である、
東大教授・仏文学者・渡辺一夫(1901-75)さんが私に残してくれた言葉は、入念にしあげなさい(文章や、考えを練りなさい)という言葉であった。 珍らしいものを求めなくなったら最後であるとも、言っておられた。
 ここにいる人間が、その時代をどう考え、どう、生きるか、時代が要求する精神をどう捉えるかというのが、
渡辺さんの考えであった。

'10.3.18.NHKハイ・ビジョン対談・大江健三郎さん&NHKアナウサー渡邊あゆみさん

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