散歩道<3425>

                     ザ・コラム・ユーロが生んだ危機の種(1)                    (1)〜(3)続く
                          欧州の財政不安

 昨年末からのギリシャの財政危機をきっかけに、欧州経済が動揺している。他の欧州諸国の財政も危機にあるのではないかという不安が広がり、年明けから1ヶ月余りで英独仏の株価もユーロの為替レート(対円)も10%前後も大幅な下落を記録した。
 米国の住宅崩壊の次は欧州の財政問題が世界経済の危機を招くという観測は2008年秋のリーマン・ショックの直後から市場関係者などの間で囁かれていた。いよいよそれが現実になりつつあるのではないか、という緊張が高まったのである。欧州の財政危機は、日本と米国の株価にも一時大きな悪影響を及ぼした。現在は,欧州も日米の株価も値を戻しているが、油断はできない。
 欧州の財政不安の主因は、もちろん世界的金融危機である。欧州各国は巨額の不良債権を抱えた金融機関を救済し、景気刺激のための財政出動をしたため、どの国も財政が悪化した。特にギリシャで不健全な財政状態が長年続いており、それが最近の経済悪化で表面化した。

'10.2.25.・朝日新聞・経済産業研究所上席研究員・小林 慶一郎氏


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