散歩道<3399>
opnion・どうしたトヨタ(3)・「良い会社」になりすぎた (1)〜(3)続く
環境面の優位不変
今後他のメーカーもハイブリッド車を出してくるが、トヨタがこの10年でぶつかった問題のひとつひとつクリアしないといけない。同じことは電気自動車にも言える。試作車は作れるだろうが、量産車としての生産や安全性の保証は簡単ではない。今回のリコールで、環境に対応して車メーカーとしてのトヨタの優位性に影響が出ることはないと思う。
米国市場では。今年のトヨタのシェアは多少落ちるだろう、2009年は17%だったが、今年は1〜3%幅程度減るかも知れない。2月下旬の米議会の公聴会を乗り切り、騒動が一段落うる4、5月の結果が試金石になる。
一方、世界市場でのトヨタのプレゼンスに与える影響は、二つの点から考える必要がある。「二酸化炭素の削減」と「中国、インドなど新興市場向けの安い車の開発だ」。世界の自動車メーカーは、この二つの課題に同時に取り組まなければならない。100年に一度の大きな変化を迎えている。
環境では、トヨタの優位は動かない。新興市場については、トヨタが得意とする2千ccクラスの車よりも、1千ccクラスの小型車が売れやすい。トヨタも安いコストでの小型車生産に挑戦しているが、成功するかどうか分からない。しくじった時には、二の矢を放たなければいけないので、その時は連結子会社で軽自動車が得意なダイハツの出番となる。トヨタグループ全体でカバーできればよい、という考え方だろう。
環境問題や新興市場への対応なしに、自動車メーカーの生き残りは難しい。今回のリコール問題があってもなくてもその点に変わりはない。世界の自動車業界の再編の動きはどんどん進んでいる。
'10.2,12.朝日新聞・シティグループ証券・松島憲之氏
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