散歩道<3393>
opinion・どうしたトヨタ(1)・「複雑化」の魔物に力負け (1)〜(4)続く
アクセルとブレーキ。車を走らせ、止める、根幹部品の不具合が「品質のトヨタ」を世界中で窮地に立たせている。日本のものづくりのリーダー企業に何がおきているのか。信頼回復に何が問われているのか。
今回のトヨタ自動車の品質問題は、同社の失態というほかなく、重大な結果責任を免れない。だが、その原因は単純でない。判断ミス、自社品質への過信、自動車設計の複雑化、生産の急増とグローバル化、問題解決負荷の爆発的増大など、内外の要因が複雑に絡みあっている。ある部分はトヨタ特有、他の部分は産業全体に係る。
単に「トヨタが悪い」と合唱しても問題の根治にはならない。そもそも企業は単なる資本の塊ではなく、現場の集合体という側面がある。その踏査なしに企業の問題は語りきれない。
私はトヨタ系の生産・開発現場を多く見てきたが、それらが目指す方向はおおむね間違っておらず、日本産業の活路もそこにある。総じて国内の生産開発の現場は、大減産や作業負荷に直面しつつも奮闘している。
'10.2.12.朝日新聞・東京大学教授・藤本隆宏氏
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備考:とに角、トヨタには日本企業代表として頑張ってほしい。
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