散歩道<339>
脳に関して(4)・衰える「探る能力」(1) (1)〜(2)と続く
2回に分け報告します
朝日新聞'04.7.24.京都大山極寿一教授・「衰える探る能力」人と人が関わりあう能力が衰退しているという報告がある。コミニューケーション能力は、五感を使って相手の意図や場を探ることから成立しています。パソコンや携帯電話に頼るようになってその能力が衰えているというのである。それが身近なコミニュティーの崩壊につながっている。と警告されている。チンパージのオスは自分地位を守るのに協力してくれるオスや、繁殖のパートナーを優先して、獲物の肉を分配するという。独立して進化していた、@自然について知る博物的知能、A道具を使う技術的知能、B仲間の行動や心を知る社会的知能、の3つが、5万年ほど前に言語によって連結され、狩猟技術の革新が起きたという説があります。連結で人が得たのが、異なる分野の知性を結びつける「類推する能力」です。これで、ダチョウの卵の殻が液状の中身を閉じ込めているのを見て、殻を器に使うといったことが可能になったと考えられます。「それ以来人は、自らの文化を多様にし、行動の自由を広げるために、周りの多様な環境を壊してつくり替えてきました。食物で相手との絆を作るチンパージにも、連結の兆しはみられますが、類推能力の獲得にはいたっていません」「半面、類推によって、人が人を獲物になぞらえて殺害することもできるようになったのです」ゴリラのオス同士が食物や寝場所のことで喧嘩すると、子供やメスが仲裁して引分けにする。力の持つものを抑制させ、強者を作らないことで闘争を防いでいるのだという。
'04.7.24.朝日新聞・京都大・山極寿一教授