散歩道<3367>

                         社説・人材をどう集めるか(3)                      (1)〜(3)続く
                          鍛錬の場としてプロ育てよ

 政権交代が実現し、政治家の力量がいよいよ問われる時代、政党は政治家をどうリクルートするべきなのか。私はいわゆるリクルートとその後の育成をセットで考えるべきだと考える。今の民主党は、小沢幹事長が政治のアマチュアを登用し、自からが田中派で経験したようにたたき上げ、議会のプロの政治家に育て挙げようとしている。民主党で目立ってきた政治専門家を目ざすセミプロとは異なるタイプだ。民主党が一皮むけるには、こうして育った議会のプロが政策専門家と共に党を動かすようになる必要がある。
 一方、自民党にすれば、野党に転落した現状は優秀な人材を獲得する絶好のチャンス。長老クラスが野党暮らしに耐えかねて引退する時が再生の好機だ。従来の枠組みにとらわれずにリクルートした若くて多様な人材が、野党の議員として数年間、政権を狙うべく鍛えられれば、簡単に心の折れないプロの政治家集団が復活するに違いない。

'10.1.30.朝日新聞・東北大大学院教授・牧原 出(いずる)さん