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                        紙上特別講義E・就職(投書)

 就職に対する3つの投書です。
@自分の判断を信じていない。やるなら完璧に、出来なければまったくやらない。ゼロか100極端な心理が働いている。理想の仕事でなければ意味がないと思ってしまう。面白い仕事がないから全力で取り組まないではなく、全力でやるから面白くなっていくだけ、まずはやらないと始まらない。
Aニートの響きかっこよすぎる。
この言葉は軽軽しく口に出して言う言葉ではない。いかんせん、このニートっていう言葉の響きがちょっとかっこいいんですよ。別に何かに属しているわけでもないのに、そーいう呼び名を作ってしまうことで、そのカテゴリーに属している気分になってしまう。こういう道もあるんだ、みたいな感じで何もしないことを簡単に肯定しやすくしているように思える。
 B
仕事の魅力奪う「若年者雇用減」
香山氏の発言は若者の「心理」に原因を求めるが、木を見て森を見ない発言である。背景にある「若年者雇用の減少」という構造的問題を看過しているからである。90年代から続く不況の中で各企業は、中高年の雇用維持のため若年者雇用を抑止し続けている。高卒の求人件数は激減しつづけた。(かっては事務職や製造業の技能職の分野で多くの高卒者が採用され「企業内教育」で1人前に育成されたが、長引く不況の中で、企業の多くがコスト削減のため、即戦力の中途採用や臨時の労働者派遣に切り替えてしまった)。若年者雇用の減少は若者の労働状況を悪化させ、ますます若者にとって就職を魅力無きものに変質させている。

'05.5.16.朝日新聞、香山リカ教授

備考:紙上特別講義Cは、3.298に、紙上特別講義Dは、3.299にあります。

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