散歩道<333>

                  面白い本・立花隆様(1)・サイエンス・ミレニアム・悩を侵す環境ホルモンについて
                             このテーマで(1)、(2)、(3)に分け発表します。  

 環境ホルモンが悩神経に影響を及ぼしている。ミシガン湖に流れ込む川の汚染のひどい河口で採集するアジサシの成鳥では育雛意欲や、縄張りの意識低下が確認された。筋力とか体のいろいろの働きを神経の面から阻害して、それが絶滅につながる場合もある。悩神経系の影響はサバイバル能力に深刻な影響を与えると思うんです。種の学習と記憶の部分を阻害されたら、どんな生物も、もうどうしようもない。湖の魚を食べた母親から生まれた子供とそうでない母親から生まれた子供調べて見ると、知的能力を追跡して出生直後に見られた知的な差は結局4歳になっても11歳になっても残っているということでした。
(子供の知能が低下してしまっているというデータもある)。PCBとダイオキシイの脂溶性の問題です。あらゆる細胞は脂でできた脂質ニ重膜という細胞膜で二重に取り込まれていて、脂溶性の物質は自由に細胞の中に入り、脂溶性でないものは細胞の外側にとどまる。環境ホルモンの問題はそこにあるのではないかと思う。血液には外側からの有害物質を防ぐ色々なバリアがあり、それに加えて母体と胎児の間には胎盤と言う関門があって、有害物資は通り抜けられないと思われていたけれども、環境ホルモンは、どうやらそこを通り抜けてしまうらしい。1をつは化学物質が何かのキャリアに乗って普通なら通り抜けられないところ通り抜けるのかもしれない。あるいは細胞の資質ニ重膜を脂溶性のものとしてくぐりぬけて、中に入ってしまうかも知れない。ノーマル知能指数を100だとすると、5ぐらい減っても、普通の人には見分けがつかない程度の差だけども、個人レベルでのちょっとした知能の差が、世代全体、社会全体に与える影響には深刻なものがある。甲状腺ホルモンが、動物でも人間でも知的発達に大きな影響をもっていることが、前〃から解っていたわけですが、最近になってある種の環境ホルモンが甲状腺ホルモンの濃度を変化させる・・・・あちらの濃度が高くなるとこちらの濃度が低下するという相関関係を、実に見事にとらえた研究報告が出てきた。もう1つは具体的な現われとして野生動物でも甲状腺ホルモン欠乏で起こる病気が出てきている。つまり甲状腺ホルモンの濃度が適当でない状態になると、その固体の脳神経の発達に影響を与える。