散歩道<3326>
                     

                     社説・ジャパン・アズ・NO.3. (1)
                   (1)〜(3)続く
                           挑戦者魂わすれないで

・・1979年の著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」では、日本の産業政策の素晴らしさなどを説きましたね。今、日本は国内総生産(GDP)で中国に抜かれようとしています。
 「僕がナンバーワンといったのは、経済が一番大きいという意味ではなかった。日本は義務教育の水準、会社への忠誠心、長寿であることなど多くの点で世界一で、その日本から米国は学ぶべきところがあるという意味だった」
 「もちろん経済的な基盤がなければ生活を楽しむことは難しくなる。日本には競争力があるサービス産業や、高度な技術が必要だ。しかし、そのもとになる国際競争力のある大学が日本には少ない」
・・・・なぜでしょう
 「大学教育に、会話力を含めた英語教育が足りないからだ。国際的に一流の人間を集めるためには、英語が必要だ。日本の取り組みは、全く不十分だと思う。ここ30年日中の英語教育を比較すると、日本は少しはよくなったが、中国は抜本的に変わった。中国は以前はほぼだれも英語ができなかったが、今は一流校の生徒はかなりできる」
・・・・問題は英語だけですか。
 「最近、日本人は内向きになり、海外にも行かなくなった。50〜70年代は日本人は海外で一生懸命に学んだ。今は国内での生活に満足しているし『海外に行かなくてもだいたい分かる』という気持ちもあるのだろう。しかし日本の将来を考えると、もう少し元気を出し、困難でも海外で挑戦するような精神が必要だ」
 「戦争直後は、新しい日本をつくりたいという気持ちが強かった。社会混乱のなかで、新しい企業が生まれた。今は新規企業の立ち上げが難しい。東大阪市
(大阪府)の中小企業などは実力もあるが、全体としては想像力とか、新しいものを発見する精神が足りない。子どもたちは、塾と学校の両方に行って夜まで同じことを繰り返し、能率が悪い。抜本的に制度を変える必要がある.

'10.1.13.朝日新聞・米ハーバード大名誉教授・*1エズラ・ボーゲル氏

関連記事:散歩道<640>-3,ジャパン・アズ・ナンバーワン、<2496>*1教育や企業文化 強さ健在・世界に出て競争参加を