散歩道<3315>
                            絵画展第41回日展(2)                    (1)(2)続く

4、日本画は、よくぞここまで細かく描けるものだと感心した。山の木1本1本が遥か遠くまで、苔の繁茂する様子が事細かく、水面のさざ波、これでもか、これでもかと描き加えられていった桜の花1枚1枚が隙間なく描かれていた。最初気づかなかったが、朝顔のバックに描かれている背景は実に細かく、本当のオシヤレの秘訣は裏地にカネを賭けるのだといった言葉を思い出し、その奥深さを感じた。人物の衣装と背景が同色模様で描かれているのも興味を持った。日本画に、妥協を許さず、集中し、一つ一つを丹念こめ描かれたのだと考えた、見る私もそんな緊張感を持って見なくてはいけないのだと思って見た
 
5、西洋画は、計算された定規で測ったように描かれた西洋の建物、統一した色で一つの塊のように見える屋根や、背景にうすく描かれている宗教画、中東の砂漠のモスクの絵等、ユトリロ、モネーやクリムトを思い起こさせる絵など、少しづつ見慣れていくような感覚をもって見た。
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最近、レンブラントやロスコの黒の画面と光の関係の説明を聞く機会があったので、画面の中で光の陰影を、絵にどのように反映させているのか、生かす難しさなど関心を持ってみていた。
 ガムテープが描かれた絵や、ダンボールが旨く描かれ本物に見えた絵は、何度も近くで興味深く確認した。
 何人もの女性のヌードの色々な姿を、一枚の中に綺麗に清潔な感じで描かれていたもの。質素な感じのもの
(躍動感ある)、新鮮な感じをもった。家でずっと置いていても、いい感じで見ることが出来るので有難い。どの絵も、上手、恐らく長い持間をかけて描き上げられたのであろう。
 これらを描かれているのはえらい先生たちの作品ばかりであれば、うまい、すごい、すきだというより表現のしようがない。


6これらの展示会で思い出すのは、題名のつけ方*1が皆大変うまいことである。とに角、美しく、格調高く、思い浮かべて楽しいものがあるのに感心する。
・何しろ日展の歴史は古く、1907
(明治40年)に日本画、西洋画、彫刻の3科で発足、工芸品が加わったのは、1927(昭和2年)からだそうだ。
・数多くのこれら4部門の作品を見て回って数に圧倒されそうだが、これら出展者の気迫とレベルの高さを感じることが出来た、この会場をあとにしたが、満足であった。
(備考:日本画と西洋画は、混乱しているかもしれない)
備考:京都市立美術館'01.1.10

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