散歩道<3279>

                          美術展・ボルゲーゼ美術館展 
                      右の写真はラファエロが描いた、バルタザーレ・カスティリオーネ像       


 '09.12.22.ウーィクデーではあったが、今週末にこの美術展は終わるということもあり、多くの人が見学にきていた。イタリアのボルゲーゼ家が1416世紀に大きな権力をもっていたのは国王とも姻戚関係もあり又財力もあったからである。美術品にも精通した当主が多くの絵を画家に描かせたり収集もした。当時は、現在まで続く宗教本山の寺院がこの国にできた時でもあった。ボッティチェリ(1445-1510)、カラヴァッジヨ(1571-1610)、ベルニーニ(1430-1510)、レオナルド・ダ・ビィンチ(1452-1519)、ミケランジェロ(1475-1564)、ラファエロ(1483-1520)等の優れた画家が輩出し、寺院の壁画や、ステンドグラスや模様、室内の天上に飾れる絵など、そのすばらしさが今に伝わっている。
 
この展示会にはラファエロの一角獣を抱く貴婦人が出品されている。彼はレオナルドとミケランジェロから学んだことを、彼独自の気品ある光の表現のもとで融合させた様式を創り出したといわれている。
 14〜16世紀に描かれた絵は主に、宗教画が中心である
(殆どが聖書から取られた題材が多いことが分かる)。当時、ヨーロッパでは各国が入り乱れての領土拡張のための戦争に明け暮れていた。そのため家と家との政略結婚が国をまたいで、普通に行われていた。多くの絵はボルゲーゼ美術館に他に出すことなく残っている、(何代目かの当主が、ナポレオンの妹と結婚した時、多くの絵が当家より、フランスに渡ったが、それらの絵は、ルーブル美術館飾られているという)。当時日本との関係では支倉常長(1571-1622)一行がローマ法王庁を訪問した時、当家にも寄ったと伝えれているそして市民権を得ている。また、イタリア人コロンブス(1451-1506)新大陸アメリカが新発見(1492)された。ドイツの宗教学者ルター(1483-1546)が宗教改革を行うなど、新・旧思想が入り乱れて社会的な混乱もきたしていた時代だと思う。その後、レンブラント(1606-69)などの陰影法の技法等、天才画家等の出現による画法が広く深く伝えられ今日に繋がっているのではないかとおもった。

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