散歩道<3266>
社説・15.7%の衝撃・貧困率が映す日本の危機(1) (1)〜(3)続く
日本の相対的貧困率は、07年調査ですでに15.7% だったと長妻昭厚労相が発表した。約6人に1人が「貧困」という事実は何を意味するのであろう。 日雇い派遣で生計を立てる都内の大卒30代の生活を紹介したい。
宅配便の配達や倉庫の仕分け作業で一日中くたくたになるまで働いて、手取りは6、7千円。結婚して子供も欲しいが、この収入では想像すら出来ない・・・・。「明日の仕事もわからないのに、将来が分かるはずがない」
「国民総中流」は遠い昔の話となり、いくらまじめに働いても普通の暮らしさえできない。これが、貧困率15.7% の風景である。
相対的貧困率とは、国民1人ひとりの所得を並べ、その真中の額の半分に満たない人の割合を示す。経済協力開発機構(OECD)の04年の調査では日本の相対的貧困率は14.9%。加盟30カ国中、4番目に高いと指摘されていたが、自民党政権は公表を避け続けてきた。日本が”貧困大国”となった現実に眼を背けてきたのだ。
'09.11.4.朝日新聞
関連記事:散歩道<180>若い人の失業に関して、仕事について、<検>仕事、<検>格差、