散歩道<3238>
                   
                      社説・世界経済・新たな不均衡に警戒を(1)                  (1)〜(2)続く

 大恐慌の二の舞を避けようと、主な国々や地域の首脳たちがワシントンのG20サミットに結集してから、もうじき1年になる。協調は成果を上げ、世界経済は危機のどん底から回復が見えてきた。
 半面、雇用や生産の縮小は深刻で、危機の出口はなお遠い。先週末、英国で開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議が、経済の回復が確実になるまで財政・金融政策で支え続けることに合意したのは、妥当な判断といえる。世界経済は全体としてなお集中治療室から出られない。金融危機の震源・米国は7
9月期の成長率が5四半期ぶりにプラスになったが、政策による底上げ効果がまだまだ大きい。
 米国の10月の失業率は10%を突破した。大手ノンバンクや地方銀行の破綻
(はたん)がやまず、商業用不動産向け融資の不良債権化が懸念されている。この事態に。オバマ政権が追加の景気対策の検討を表明したのも当然だ。

'09.11.10.朝日新聞