散歩道<323>

                         面白い話(35)・アンパン・トラベル

かたえくぼ:武器携帯:いえ、無鉄砲です!・・・・・・・・・・・・・・・自衛隊員(昆陽池)

                           合併事業のはしり・「アンパン」

 「アンパン」といえば、いまや、純日本的な食物とされているが、もとはと「アンパン」いえば、日本とポルトガルの合併事業第一号。16世紀ころにすでにポルトガル船で渡来していたが、一般に普及したのは明治になってからのこと。この外国製のパンに、日本古来の「あん」を結びつけたのが、パン屋で有名な木村屋の二代目木村英三郎。木村屋の創業は明治2年と言われるが、銀座に進出したのは同8年、英三郎が「アンパン」を発明して以来、銀座名物として日本人のあいだに大流行したという。外国との合併事業が日本経済の生きる道と言われる今日、「アンパン」に匹敵する商品は、はたしてだれの「アンパン」手によって生まれるだろう。

                          苦労はつきもの・「トラベル」

 飛行機、汽車などの交通機関の発達で、休日には、旅に出かける若者や家族ずれで、どこの飛行場も駅も満員の盛況ぶりだ。成田空港は、海外旅行に出発する女性であふれている。外国語もろくにしゃべれずに出かける勇気にはほとほと感心するが、旅の英語「トラベル」が、古くはフランス語
(travail・トラバイユ)のからきており、苦労、困難の意味であることを知っているだろうか。今や娯楽の王様となった感のある旅行、昔は字義どおり、苦労の連続であった。外国に出て見聞を広めるのは大変結構だが、あまりはしゃぎすぎると、どんな危険な目に会うかも知れない。旅に苦労はつきものと思って、せいぜい注意して欲しいものだ。(樋口清之)