散歩道<319>
面白い話(34)・モチ・肩入(かたい)れ
かたえくぼ:ハレンチ行為:自分の姿を映すものです・・・・・・手鏡・・・・・・・・某経済評論家どの〔白髭)
持ち飯という持ちやすいおにぎり「モチ」
昔の人は道中食といって携帯食糧にさまざまな工夫をしたが、「モチ」もその一つだった。昔の人が常食としていた米は、今で言うモチ米、それも玄米だったから、蒸して、暫くするとボロボロになってしまう。そこで、蒸したてのうちによくにぎって米粒をつぶし、持ち歩きに便利な「持ち飯」にした。これが「モチ」の起こりともいうが、腹モチがよく長モチし、食べれば力モチになるという後世のモチ観もここから出てきたのだろう。モチはつくもの、したがって縁起がいいという見方も、時代がくだって付け加わった。健康や商売を、食べ物に託して祈念する人間の心は、今も昔も変わっていないらしい。
思惑は絡まなかった駕籠(はたご)屋の友情「肩入(かたい)れ」
駕籠屋といえば、文明開化以前の江戸時代においてさえ、社会の最底辺の階層に属した人々だったろうが,社会のつねとして、こうした階層の人間ほど仲間意識に篤く、連帯感が強かったらしい。疲れた仲間や重い荷物を運ぶ仲間を見ると、すすんでかつぎ棒に肩をいれ、いつしょにかついでやった。その行為の動機は、単純・素朴なものであったろう。ところが現代では、自分の利害に関する思惑がからんだ「肩入れ」が大はやりである。とくに、選挙の季節になると、特定集団、政党・派閥などに、本業そっちのけで肩入れし、候補者をかつぎ回る”駕籠屋”たちがどの街道にも跋扈(ばっこ)する。すこしは、昔の駕籠屋たちの心意気を見習ってもらいたいものだ。