散歩道<315>

                        
面白い話(34)どじを踏む名器

かたえくぼ:不快:あなた、家で「オレ、オレ」と言わないでよ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・(破笑)

                      負けた力士はボロクソ・「どじを踏む」

 日本の国技とも言われる相撲は、先に土俵の外に足を出したほうが負けである。そこで、土俵際の微妙な勝負判定にそなえて、土俵の外側は、つねにきれいにきよめられている。昔は、この土俵の外に足を出し負けることを、「土地を踏む」と言い、これがなまって「どじを踏む」となったといわれている。「国技館たった2人にこの騒ぎ」と川柳にもあるように、フアンの熱狂は今も昔も変わらない。ひいき力士が、勝てばいいが、負けると、ストレスの持っていき場がないから、ひいきのひきたおしで、「この腰抜け野郎、どじをふみやがって」と、盛んにヤジられた。そんなわけか、この言葉、今でも敵から言われず、味方から言われることが多いようだ。(樋口清之様〕

                    男が体を張ってもとめる物?
「名器」

 戦国時代、そのスケールの大きい猛将ぶりで知られた織田信長は、一面で由緒ある茶道具の蒐集に並外れた執念を示した。道三茶碗
(どうさん)、蕪(かぶら)なしの花入れ、九十九髪(つくもがみ)の茶人、初花の肩衝(はつはなのかたつき)など、当時、大名物といわれた茶器のことごとくを、手に入れようとした。それを戦功あった配下の武将に恩賞として与えたが、もらうほうも、一国一城、名門の美姫(びき)を賜るより喜んだという。こうした大名物の器、名のある器物が「名器」と呼ばれ、男が体を張って手に入れる対象となるのはうなずけるが、一部のすすんだ女性誌が好んで取り上げる、その存在すら定かでない「名器」には、はたして男が体を張るだけの価値があるだろうか。(樋口清之様〕