散歩道<3141>
「幸福度」を調べる・ 希望 ・・・・・ 世相 ・・・・・発想を変える
この話は、'09.9.14.NHK・クローズドアップ現代で取り上げられた話題である。東大教授・玄田有史さん中心になり、「幸福度」を研究するグループを東京大学に立ち上げ、4年間に渡り、色々な調査をやってみられた。その結果は、
1、1000万円以上の収入がある人、と300万以下の収入がある人では、所得によって満足度は違う、多い方が満足度は高い、大学へ進学できるのは収入の多い家族ほど高く、低い家庭では大学への進学はあきらめざるを得ない状況である。
2、福井県福井市、全国都道府県で平均収入1位、持ち家4位、しかし、希望をもって生きている順位は44位である。これが意味するものはなにか?。3、同上市で、途中で仕事を辞める女性が多い、その原因は、A、やってもやっても仕事は続く、B、やっている内に、今の状態をいつまでも続けて、どうなるのかと?、先が見えてくると、この仕事を続けることが嫌になってくる。 やはり、希望には物語が必要である(ある種のあいまいな要素で例えあっても必要である)。
実際に旨くいっている全国の例を2〜3紹介すると、
岩手県釜石市、1、地元で取れた新鮮な魚の包装販売をやっている。
2、岩手で作られた自然の水を全国に売っている。
(戦後、製鉄工業で栄えたこの釜石から人は去り、かっての様な活気が無い街になってしまった。何とかこの街を復活させ、若者が都会から帰ってくれ、この街で生活できるようになってくれれば嬉しいと、ここで住民が立ちあがったのである)。
ここで成功している人の話を聞くと、自分の生き方を3人の人が支援(共鳴・理解)してくれるだけでも、それはやっていけるものだ。
大きなグループでなくていい、コンパクトシティーのような、小さなグループでいいから、人とのつながりがうまくいけばいい。
ウイーク・ダイズ(weak ties・ゆるやかなつながり)が必要である。価値観の違う人が話し合うことが、互いに刺激を受けることになり、それには、ユーターン組から経験を聞いたり、これから、この街で生きていってもらために希望もってもらうことからも必要である。
社会の挫折を味わった人や、失望を感じた人の方が、希望を持つことへの期待は大きいのである。
希望に、たなぼた餅を求めることはできないものだ。
希望は、今後人が生きていく上に必要な要素である。
関連記事:散歩道<506>希望は人生にとって不可欠、<540>希望の未来は何色か、
備考:'09.9.17.朝日新聞に、フランス・サルコジ大統領が、GDP(国内総生産)の算出方法を見直し、長期休暇や、環境への貢献など、「幸福度」を加えるよう提案した。