散歩道<314>
竹久夢二展・大正時代の大ロマン
明治から大正、昭和にかけ活躍された中でも特に大正時代を代表するもののようだ。宵待ち草の音楽が場内一杯に流れているのも当時(昔)を思い出させる物悲しいものになっている。この歌の背景が、隣の少女との恋の思い出であったなど、多く女性(どちらかいうと高齢者)の見物者の心をくすぐるものになっていて、その歌詞の前で足をとめていた。
私の場合だと、(大正時代との)関係は親を通して知ることになる。現在の広告、雑誌の表紙とか挿絵、当時(大正)の最先端を生きた方のようだ。
当時の色彩、本の表紙、紙質、大きさ、描かれている髪型、姿が着物だったり、洋服だったり、(千代紙、ご祝儀袋、封筒、便箋、半襟図案、浴衣図案、扇面、団扇と地紙、ポスター、楽譜表紙絵、雑誌、蔵書票、絵葉書、ポストカード、)年代と共に、写真が展示されているのも、作品の推移がよく解るように工夫されている。彼の交流関係の広さも手紙等で知ることも出来る。 今回の展示は、2つのふるさとから(岡山・夢二郷土美術館、竹久夢二伊香保記念館)の共同開催ということであり、色々の面で両会場が作品を補完され、より興味を引くものになっているようだ。
何年か前、石川県のホテル(辰口温泉・たがわ龍泉閣)に宿泊した時、多くの夢二様の絵画が展示されていた。この時から(どこか新しいものを感じ)彼の絵に関心は持っていた、全国の相当多くの収集家が大切に自宅等にも飾られているのであろう。当時の社会全体が実に暗く物悲しい時代であったと思われる為、余計に彼の絵は明るく見えたことだろう。 当時の全国の女性を風靡した画家の知名度をそこで見たように感じた。
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彼が広めたものは叙情性、ロマンチズム、上品さ、やさしさ、ノスタルジィー、リリシズム。
夢二の創作は守備範囲が広かった、日本で初めてのグラフイックデザイナー、コピーライター、レタリングのアーチストです、作品は生活に密着、童話も書き、詩人でもありました。彼が作った叙情の世界は空気や水と同じように必要なのです。(朝日新聞・'04.4.13.美輪明弘様の文章がある)
備考:偶然'12.12.9.このホテル(たがわ龍泉閣)に宿泊することになり(つねみ会・OB会)、久方ぶりにこれら多くの絵を見ることが出来た。