散歩道<3110>
opinion・09政権交代・座談会・選択の意味(2) (1)〜(8)続く
民主圧勝どう読む 鳩山政権100日の課題 自民党の出直し
民主圧勝どう読む 予想を上回る自民パージ 日本人が「市民」になった
御厨 私は、積極的チャレンジ市民派と自民党嫌悪派は、それほど違わないと思う。二つが合わさったから308議席になったのではないか。ところで、自民が下野するのは93年に非自民連立の細川政権ができた時以来だが、そのときと今回は違うのだろうか。
石原 私は内閣官房副長官として政権の移行を見たが、政治改革をめぐって改革派と守旧派が対立し、宮沢内閣不信任を受けた選挙で自民党は過半数を下回った。そこで非自民の8党会派が連立を組んだが、政治改革というただ一点で結集したため、それ以外の点では意見が分かれ、途中で挫折した。単一政党ではなかった点で今回とは根本的に違う。
浜 93年は自民党の自壊作用の始まりの始まりで、アリの一穴が開いた。05年自民党、にあらざりしものを掲げて勝った郵政選挙が、終わりの始まりになった。そして自民党の自壊作用がほぼ完結に近づき、三段跳びの着地点が今回の政権交代なのだろう。
御厨 小泉首相が自民をぶっ壊すと言い、それに乗った国民が長期政権を支えた。ところがその後の3人の首相は自民を壊すこともなく、「それは違う。ならば自民党を政権から引き離すしかない」と国民は感じた。結局、小泉首相はぶっ壊すという言い方で自民党を守ろうとしたが、ついに壊れた。
さて、今回の選挙はマニフェスト選挙と言われたが。
石原 マニフェストを比較して理ずめで政党を選んだというより、自民は良くないと単純に感じ、民主に期待するという人が多かったのではないか。
浜 マニフェスト選挙というメディアのレッテル張りは誤っていた。そもそもマニフェスト自体が「お仕事リスト」に過ぎなかった。マニフェストは本来、神仏への誓いを記した記請文であって、破ったら天罰が下る厳しさが要求される。ところがメディアは、具体性や財源、工程表を求めるマニフェストではなく、マニュアルになってしまった。
'09.9.1.朝日新聞 座談会・東京大教授・御厨 貴氏、元内閣官房副長官・石原 信雄氏、同志社大教授・浜 矩子さん
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