散歩道<3109>
opinion・09政権交代・座談会・選択の意味(1) (1)〜(8)続く
民主圧勝どう読む 鳩山政権100日の課題 自民党の出直し
民主圧勝どう読む 予想を上回る自民パージ 日本人が「市民」になった
御厨 民主党が308議席獲得した意味をどう考えるか。私は当初、二つの政党が競るんじゃないか、首相指名で政界再編とかがあるんじゃないかと思っていたが、鳩山首相が既定事実になった。民主党に入れたというより、自民党をパージしたという気持ちが有権者に強かったのではないか。そうだとすれば、「自民党的」なるものが残るところはどんどん壊されていくことになる。すんなり二大政党になるのかどうか。
石原 300議席を越えるとまでは思わず、びっくりした。個別政策の議論ではなく政権交代を前面に打ち出した選挙は初めてで新しい時代の到来を感じる。問題は自民党的政治手法に国民がさよならした結果なのか、社会保障や雇用などへの不満が自民党にぶつけられた結果なのかだ。後者なら、民主党が政策に失敗すれば自民党にということになる。もう少し見極めが必要だ。4年前の郵政選挙では自民党が大勝し、今回は民主党が圧勝した。小選挙区制度の特色が出た。今後も逆のことがあり得る。
浜 私はこうなるだろうと思っていたから、特に驚きはなかった。自民、民主が伯仲するという読みをしていた人は時代状況を見誤っていた。自民党自身、読みが誤っていた。民主党は内部にごたごたを抱えながらも、日本の人々が国民か社員とかではなく「市民」になっていたことに気づいていた。その「市民的」なるものがどこまで社会に根を下ろしているかで今後の政治の展開が変わる。自民党はうんざりだと民主党に鞍替えしたのではなく、根底的に戦後体制と訣別した人たちがどれくらいいるか見極めなければならない。その人たちの上に「うんざり」派が乗っかって、この数字になったのだと思う。
'09.9.1.朝日新聞 座談会・東京大教授・御厨 貴氏、元内閣官房副長官・石原 信雄氏、同志社大教授・浜 矩子さん
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