散歩道<3101>
                      世相(137)・この人にときめき・作家佐藤 愛子さん(1)                   (1)〜(2)続く

 佐藤 愛子さんの父さんは劇作家小説家の佐藤 紅録(こうろく)さん、青森県弘前の出身である。紅録さんの残された原稿を見て思うのは、読み易い文章で、書き損じたところが一つもないことです、いかに熟慮して文章に立ち向かっていたかが解かり感心する。佐藤家には、何でも初物(はつもの)にあった時には、大声で初笑いする習慣があった。小さい頃からずっとやっていたが、最近、孫に笑われるようになってからやらないようになったそうだ。
 兄は佐藤 ハチローさん。
兄のハチローさんの詩で一番好きな作品は、”象のシワ”である。実に悲しい話である。その詩は下記に紹介しよう。('09.9.4.、図書館でこの詩が書かれた本を取り寄せてもらいました。正しいものが分かりましたので報告しましよう。佐藤愛子さんの”血脈”の中と、おはなしどうぶつランド”ぞう”です)
 ”戦いすんで日が暮れて”で直木賞、又、家族のことを書いた,”血脈”は3.400ページの大作で、実に12年間かけ、77歳の時書き終え、菊地寛賞を授与された。
 この家族は皆さん超個性的な家族であったようだ。モノを書くということは、
家族に対しても理解が深まるということになったそうである。
 詩を理解するのは、それを読んだ人に感性があるかどうかで決るようだ。
 エッセイは世の中の出来ごとを、その時々に合わせて書くものだが、小説はそうはかない。何年もかけて、体の中からじゅくじゅくと沸騰
(ふっとう)してくるものが出てきて、想像力を高め、構想をねり、大変な忍耐力がないと書けないそうだ。次の作品を書く気はないそうで、今の心境は、やり残したことは無いという。

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(ぞう)のシワ:
象の背中にシワがある 肩やお腹(なか)シワだらけ 四本(ほん)の足も すごいシワ 耳にもシワシワ 鼻もシワ 子供の時から シワがある 赤ちゃん象でも シワがある はちきれそうにふとっても シワはへらない 消
(き)えもしない じっとみていると そのシワの中にかくれた シワがある シワの中から こっそりと 小さいシワがのぞいてる  幾千幾万(いくせんいくまん) 象のシワ 親ジワ子シワ 孫のシワ その又子(またご)シワ 孫のシワ ひまご つるまご きしゃごジワ シワでできてる大きな象 みてると悲しく なってくる たまらないようになってくる 歩くとそれが波を打つ ああ 歩くとそれが 波を打つ ああ立てばそれが のびをする ああ しゃがめば それがたたまれる ああねねすりゃ それがゆめをみる。佐藤 ハチロー