散歩道<3029>

                         美術展・シルクロード文字を辿って

 '09.7.25.京都国立博物館土曜日ではあったが、観客は少ない。イヤホーンで解説を聞いても、分かりづらい。ほとんどは、文字が中心の展示会である。
 一番最後のコーナーに日本との関係が、仏典や写経と関連つけて説明されていた。
 この西城地域には色々な種族が生活していたが、他の種族に征服され滅ぼされたり、したため、そこで発見されたものが、歴史上そのような種族と、文字があったということなのか。研究がされているが分からなかったものが、発見され、特筆すべきことなのか。色々な変遷の歴史を知りたいのか。本当に
(伝えたかった)ものが発見され、現在と関連つけて考える上で意味があるのか。その辺りの全体像が、少なくとも素人の私にはわかり難い。
 この展示品はロシア探検隊収集の文物だそうだ、中には今回がはじめて海外での展示品も多々あるようである。
 紙や木の皮や、布や木簡に書かれた文字や絵であったり、巻物であったりする。字の状態を視る限り保存状態は大変良い。その中で、仏像と思われる絵は何枚かの切り裂かれた絵をくっつけたり、絵の1部や陶器のかけらを集めていくと、それらしい
(人物など)を想像できる貴重な布や仏典の原型などである。
 漢文、西夏語、コータン語、トハラ語、ソグド語など仏教の経典を中心にこれらの資料は保存されていたと、説明されているが、見る文字も初めてなら、書かれた文章も左から右へといった、珍らしいといえばその通りだが、正直、何が書かれているのかほとんどの人
(観客)は、難かしいようだ。  専門家に分かっても、普通の人が理解し、興味を覚えるのは難しいのではないか。

 このような展示された
漢字ばかりに接していると、伝えられてきたものは、仏典や教訓等の人の教えや、戦略上(戦争)の心構えなどであって、その他の文化は伝えるのが難しいのかと思った。この国の人たちは文章と文章の行間や、一字一字から受ける余韻など、心のひだ(感情)を表現することなどギクシャクして出来難いのだろうと(余分のことかも知れないが)思ってしまう。これが感想である。2013年6月16日

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