散歩道<3021>
面白い話・1、引込(ひつこ)みがつかぬ・2、有頂天(うちょうてん)
かたえくぼ:解散予告:あ 飽きられた そ 総理最後の う 憂さ晴らし ・・・・・・・・・国民(北山しぐれ)
1、引込みがつかぬ
引っ込みがつかなぬとは芝居道の通語から出たもので、つまり舞台に出ている俳優が、きっかけがなくて、ぼんやりしたまま引っ込むことの出来ないことである。それが転じて、何か失策などした人が、どう始末をつけてよいかさっぱりわからぬこと、あるいは、借金などに行ったとき、先方にお客などがあって話すことも出来ず、かといって黙って帰るわけにもいかず、ただ手持ちぶさたにぽかんとしているようなばあいに使われることばとなった。
昭和29年(1954)3月、第二福竜丸がはじめて『死の灰』と水爆マグロを静岡県の焼津へもたらした日。それとはしらずに、晩のお采にマグロを買った奥さん、そのマグロをお隣の猫に失敬され、かんかんになって掛け合いにいった。「今晩は、今、おたくの猫がうちのマグロを・・・・」と云いかけると、隣の奥さん、「え、それでね。うちの猫が水爆病になったら一大事だと、家中で心配してるんですのよ」と新聞をつきつけられ、おこるにおこれず、引っ込みがつかなくなってへどもどしたという本当にあった話。日置昌一氏
2、有頂天(うちょうてん)
仏教語からでたもので、つまり欲界(よくかい)、色界(しきかい)、無色界(むしきかい)の三界のなかでも、第二の色界はカタチある世界の最上に位するものであり、そのうちでも、とくに最頂の悲想悲悲想天(ひそうひひそうてん)を有頂天と名づけ、この最上にのぼりつめた意味から転じて、いっぱんでは自分の好きなところに一心をうちこんで他をかえりみないこと、はては我を忘れて熱中し得意の絶頂になることを「有頂天」とつかわれるようになった。日置昌一氏
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