散歩道<3006>

                      ルーブル美術舘展17世紀ヨーロッパ絵画

 '09.7.7.ウイークデーだが多くの人でごったかえしている。ルーブル美術舘展という名は人を呼ぶことが出来るのだなあと思う。ここでは1、「黄金の世紀」とその陰の領域、2、旅行と「科学革命」、3、「聖人の世紀」、古代の継承者?、と区分され絵画が展示されている。
 
このタイトルを見る限り、当時の日本の絵画は展示されてはいない。解説の本によると、当時の日本は桃山から江戸初期で、ポルトガルやオランダから南蛮貿易を通して、宗教、科学技術、織物や西洋の陶芸品が入ってきた。それは南蛮屏風の中に、当時の将軍のみならず一般市民が隋分、外国文化に興味を持ち受け入れたかは、そこに描かれた絵から判断は出来る。
 1、17世紀ということか宗教画が目に付く、恐らく教会や、宮廷や地方の豪族の依頼を受け絵師が描き、そこに収められたものではないかと考える、絵には当時の国々との戦争や、イスラム教、キリスト教との戦争が描かれたものもある
(このような写真はあまり見たくないが)、王や皇女の絵は金や銀、エメラルドなどや、華やかな美術品の飾りがその力の象徴を表現している。そこには戦利品と人に思わせる力の誇示が絵に描き込められたものもある。レンブラントの黒を背景とする自画像が印象的だ。また皇女の幼少の可愛い人物象は、当時政略結婚や、権力の推移が日常のように行こなわれていたので、今の様子を、記憶として絵に残そうとした家族の思いがあるように思った。(少し考え過ぎか)

 2、港に停泊する船は蒸気船であろう、また軍隊を運ぶための装備と、大型化が今までの時代とは違うイメージを感じさせる、港の建物も鉄筋のように見え、今とあまり変わっていない様子を感じる。少しずつ科学の進歩が社会に影響を与えつつある時代になろうとしているようだ。また生活の中に遠く東洋や中国から輸入されてきたものもある。
(解説によれば、貝殻からは遠洋貿易を予想し、椰子の葉を絵の中に描き込むことは、異国に興味を持つ当時の西洋人にとって大変人気が出た絵画であったようだ)。絵の主人公に、日常の一般市民も登場するようになる。

 3、古代ギリシャや、ローマの神話の世界が数多く展示されている。とに角、綺麗な状態であることに驚く、どれほど大切に保管されていたかがわかる。キリスト教や、カソリック教など、宗派によっては神の捉え方が異なることが、日本人には中々わかりずらい、それが絵になった時、意味するところもやはり違って見えてくるのであろうと思う。

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