散歩道<2986>  
   
                         社説・オピニオン・北朝鮮の核実験(3)                  (1)〜(6)続く
               米中対話で不拡散維持を 現実的でない強硬策 脅しに屈せぬ抑止力こそ


・・・・拉致問題はどうしますか。
 「それは核も拉致もどちらも大切だ。私は拉致問題を軽視するつもりは全くない。ただ、いま日本が直面する危機は何なのか。仮に日本に核ミサイるが降ってくる事態になった時、拉致問題は解決するのか。核ミサイルの脅威を取り除き、北朝鮮が国際社会に復帰して話が出来る状態になるということが、拉致問題解決のためには極めて重要だ。拉致も核もどちらも大事なのだ。拉致問題を解決のために、北朝鮮の核の危機を除去することは大切だと思っている。拉致問題はいずれにしても解決しなきゃいけない。だけど、敵基地攻撃なんていう現実性のないことを言っていてどうする。貨物検査もいいがそのための法整備はどうする。北朝鮮が核実験したら、急に世論が沸騰し、やれ核兵器保有だ、やれ敵基地攻撃だというと、『日本はこんなこと言っているから、協議から外そうよ』となっちゃう」
・・・・これまで日本は「対話と圧力」でやってきました。
 「『対話と圧力』は当たり前の話。誰も否定しない。だけどその圧力の中には経済制裁だとか、核保有だとか、敵基地攻撃だとかがはいっているので、日本人が思っているほどの効果はないかもしれない。それよりやるべきことは抑止だ。北が核ミサイルを持っても、日本の独立と平和、国民の生命と財産は守るというきちんとした体制を作る。これは地道な話だし、ふだんはうけない。でも、着実に抑止力を高めるのが大切なのだ」
・・・・「対話と圧力」にかわるスロ−ガンはありますか。
 「脅しに屈しない抑止力の確立、だろう。北の目的は経済復興にある。12年に『強盛大国』になると言っている。そのための米朝国交回復だ。北朝鮮が見ているのはあくまでも米国。日本はプライオリティーが低い。対話と圧力を効果的に組み合わせることは必要だが、そこで日米に齟齬があってはならない。対話も圧力も日米の緊密な連携の下におこなわなければいけないのだ」


'09.5.27.朝日新聞 農水相・元防衛相・自民党衆議院議員・石破 茂さん・民主党「次の内閣」防衛相・参議院議員・浅尾 慶一郎さん