散歩道<2978>
面白い話・1、デマ 2、イデオロギー
かたえくぼ:肩書:前総務大臣・・・・・鳩山 まだ総理大臣・・・・・麻生 (名物大包平)
1、デマ
ドイツ語のデマゴギーDemagogie*1の略されたものであるが、それはギリシャ語のデマゴゴスから出たもの、デモス(民衆)とアゴコス(指導)の結合語である。これは虚偽または誇大した言葉で民衆を扇動して人心を惑わすこと、また有りもしないでたら目なことを言いふらして他人の名誉や地位を傷つけ、あるいは中傷悪口する意味にもつかわれている。むかし元禄十二年(1699)に江戸でコレラが流行した時、神田須田町の八百屋惣左衛門という太い親父が、しこたま仕入れた梅干の値を上げてやろうという魂胆から「コレラ*1には南天の実と梅干を煎じて飲むのが一番」とデマをとばし、奉行につかまって八丈島へながされたという記録があるが、『大欲は無欲に似たり』とはまさにこのこと。日置昌一氏 散歩道<302>*1江戸時代の主な地震・火事の被害及び疾病・死者
2、イデオロギー
Ideologie*2のさいしょの意味はフランスの有名なナポレオン一世が、コンディヤック派の哲学者の一派をさして「非実践的、非実践的な理論を唱えるもの」ということを含めてイデオロギーとよんだことにはじまる。それいらい反対の党派に属する理論家を軽蔑して用いられたが、それが転じていっぱんには、ひろく政治、宗教、道徳、科学、芸術、哲学などにたいする「考え方」あるいは「見方」という意味に用いられるようになった。
「ヤツとボクとは、しょせんイデオロギーが相違しているんだ!」などと悲憤憤慨しているから、その原因をたずねると、それは酒の肴にかった牛肉を、スキヤキにしようか、テキにしようかのもめごとが、その発端だった・・・・・とは、イデオロギーもなんと安くなったものである。日置昌一氏
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