散歩道<2975>
世相(125)・音楽家・辻井伸行さん
'09.6.7.第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝:日本では、帰国後全国各地で演奏会が実施される。彼の評価は新聞によると、
「奇跡としか言いようがない。彼の演奏は神聖な癒しの力を持っている。まさに神の御業だ。」・・・・・ヴァン・クライバーン
「滅多にないことだが、私は(採点用の)ノートを閉じて、自分自身を演奏に委ねた。彼の演奏がそうさせたのだ。私は自分が耳にしているものを何者にも邪魔されたくなかった。」・・・・・リチャード・ダイアー(審査員の一人)
「彼がずば抜けた音楽的才能に恵まれた、素晴らしいピアニストであることは明らかだ。彼は自らの才能に完全にふさわしい成功を収めるだろう。」
・・・・・ジェイムズ・コンロン(指揮者。ファイナル・ラウンドで2回演奏)
「エネルギッシュなフイナーレでは、ピアノが完璧なサウンドでそびえ立った。辻井とタカーチ四重奏団は、次のことを私達に伝えてくれた。音楽とは、耳を傾け、心で感じるものである。」・・・・・クリス・シュル(米ジャーナリスト)
(以上、『フォート・ワース・スター・テレグラム』紙より)
注目すべきは、弦楽四重奏との共演でアンサンブルの資質を見る独自の基準に、彼は最も秀でた人に贈られる「ビバリー・ティーラ・スムス賞」も受賞したと、と報告されている。'09.6.23.朝日新聞
TVのインタビューによると、彼のコンクールでの強さは、最初は緊張していたが徐々に会場の雰囲気にも慣れ、最初に難解な曲を選び観客を驚かせ、場内の観客の応援もあり、終盤には、ここまで勝ち残ったので、楽しもうと心に余裕が出来、自然な状態で演奏できたことらしい。もっと練習し全盲のピアニストとしてでなくレッテルを抜きで本当の意味の名ピアニストに成りたいといくことである、若い時にモツアルトが恋人に愛の曲を贈ったように自分もそう出来れば嬉しいと発言した。
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備考:'09.7.2.NHK.国際ピアノ・コンクール優勝後初めてドイツでリサイタル開く、アメリカの観客はプレーヤーとともに盛り上がって楽しく演奏することが出来るそうだが、ドイツの観客はどこまでやれるのか聞いてみようというようなクールな反応を示される観客が多いそうだ。音響状態もよくなく、実に演奏しにくいところだったようだ。しかし聞くうちに演奏会終了後も、何度もアンコールが鳴り止まなかったという。彼のいう、器の大きな演奏家とは、どんな状況でも人を感動させるような演奏をすることだそうだ。2009年7月3日
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