散歩道<2927>

                             社説・民主党 鳩山新代表(3)                    (1)〜(3)続く
                              政権交代へ説得力を磨け

小沢時代から脱皮を
 民主党は変わったと納得してもらえるかどうか。まず新執行部の人事で、そして実際の党運営で「鳩山主導」を打ち出せるかどうかが、最初の試金石になる。
 自由闊達
(かったつ)な議論はいいが、求心力に欠け、ともすれば党内で足を引っ張り合う。かっての民主党には、そんなひ弱さが合った。小沢代表時代にはその腕力でまとまってきたが、自由にものを言いにくい息苦しさがあった。そのどちらでもない、新しい鳩山時代の民主党をつくるためには、代表選で岡田氏が協調した「オープン」がキーワードになるのではないか。
 党内にあっては、ルールに基づく民主的な手続きを重んじる。国民に対して情報公開を大事にし、説明責任をきちんと果たす。ともに小沢時代の民主党が軽んじてきたものだ。
 自民党に代わって政権を担えるような政党に、民主党を立て直す。それは単に民主党の利益だけではない。失政があれば政権を担当する政党が交代するという、ごく当たり前の民主主義の仕組みを日本に根付かせるうえで重要な意味をもつ。
 そのためにも、岡田氏や支援した議員たちは新体制に協力すべきだろう。
 鳩山民主党の発足で、解散・総選挙をめぐる政局は一気に動きを早める。対立軸を鮮明にした本格的な政権選択選挙を待ちたい。


'09.5.17.朝日新聞