散歩道<2914>
                               社説・見事にキレる高齢者に(2)                 (1)〜(2)続く
                 病気はしても病人にはならない  60歳過ぎれば人生思いのままに

 ・・・・・年を重ねるということは、どういうことですか。
 変な社会的制約から解き放たれて得をしていく。どんどん楽になり、だんだん自分らしくなっていく感じです。69歳で女性合唱団に入り、73歳でミユージックベルの演奏も始めました。昨年は竹下景子さんら女性7人で、朗読と語りの会「ななにんかい」を旗揚げしました。
 人生100年の時代には、60歳を過ぎれば思いのままに全力を注げる時間がたっぷりあります。次の世代が生きやすくなるよう、種をまき、道を造ることが、人間の最高の生きがいです。若い人たちの伴走者として,次代のために力を尽くすことに幸せを感じています。
・・・・高齢者で元気なのは女性が目立ちます。
 日本の男の人は、”固有名詞のある個人”として生きる
*1ことがほとんどありません。都市銀行の支店長だった私の父も、55歳の定年で退職した8ヶ月後に首の動脈を包丁で切って自殺しました。会社での役割だけで生きてきたための悲劇でした。個人がいかに非力であるかを知ったうえで個人として生きられる・・・そういう人間でないと、家庭や地域で人間関係を築ける「人持ち」にはなれません。
・・・同じ高齢の方々に注文したいことはありますか。
 おとなしい年寄りになりすぎていますね。後期高齢者医療制度は「金のない年寄りは早く死ね」と言わんばかりだし、政府の雇用政策のツケでワーキングプアの若者も激増している。若い人たちと手を握り合って怒りをぶつけないといけないのに、出来ていません。
 喜怒哀楽の中で人間の尊厳にかかわる感情は怒りです。女性や高齢者、体の不自由な人々が怒ること、それがまるで不徳であるかのように思われていたのは、為政者が弱者の怒りを見るのがいやだったからです。
 若い後輩たちに対して優しく、そのうえでキレる、そういう高齢者になりたいですね。


'09.3.6.朝日新聞・語る人・作家・吉武 輝子さん

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備考:別にもう一つ出していましたHP-2はページ数1686.カウンター数7798で、'09.5.19.管理不十分で閉じることになりました。新たな挑戦をしたいと思います。