散歩道<2904>
面白い話・カゲンとアンバイ
かたえくぼ:英語必修化:不安な先生に不安・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小学生(茶目男)
かたえくぼ:納豆効果:やっぱり臭かった・・・・・・・・・・・・・・・・視聴者 関テレ殿(砂糖と塩)
カゲンとアンバイ、
よく「からだのカゲンはどうですか」などと言って、相手の健康状態を尋ねることがある。この「かげん」はまた「風呂の湯カゲンはどうかね」「味カゲンがとてもいい」「彼のバカさカゲンにはあきれるよ」のように用いて、「程度・具合」の意を表す。
また「適当にカゲンする」「手カゲンをくわえる」「さじカゲンンが大切だ」のように、ほどよく調節する意味にも使う。
この「カゲン」は、もちろん漢字で「加減」と書くもので、本来は、加えることと減らすことである。加えたり減らしたりして適当にするという意味で、やがて「程度・具合」の意になったものと考えられる。
ところで、健康状態を尋ねるのに「どんなアンバイダ」「アンバイハいいかね」などと言う。ちょうど「カゲン」に当るところに「アンバイ」が使われる。そして「アンバイ」はまた、「湯のアンバイハいい」とか「いいアンバイニ天気になった」のような用法もある。
「アンバイハ」は、漢字では「塩梅」と書かれる。この漢字で書いた形をそのまま読めば「エンバイ」であるはずだが、どういうわけか「アンバイ」と読んでいる。一説に「塩」の呉音がアンだと言うが,疑問である。
「塩梅」という漢語は、塩と梅酢のことをさす。この二つは料理の味付けになくてはならないものだ。羹(あつもの)を作るのに、もし塩が多すぎれば、しおからい味になる。梅酢が多すぎれば味はすっぱくなる。塩と梅酢をほどよくすることで、はじめてうまい味となる。そこで味加減を程よくするという意味に「塩梅」を使った。中国では、転じて臣下が君主を助けて適当な政治をさせることにも使ったようだ。「塩梅」はもともと調味に関することで、「味のアンバイはどうだ」などと使ったことから,後に「程度・具合」の意に移ったもので、次いでからだの調子を言うのに用いられたのである。「加減」の場合とよく似ている。また、アンバイと発音するものに「按排」という漢語がある。これは、物事の順を程よく定め並べることだが、意味が「塩梅」と近いので、時に混同して使われた。またエンバイであるはずの塩梅をアンバイと言うのも混同の結果であろうかと言われる。岩淵悦太郎
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