散歩道<2895>
第135回・京都春季・'09.創画展
実に皆さん旨くて、どれがいいとか、どれが好きとか言うのも難しい絵画展である。背景も季節も場所も外国、国内など皆違う。また、対象も、女性、子供、動物、都会、(鉄道の)駅、田舎、仕事、祈り、夢、初春、初夏、晩夏、秋、冬等。また、そのものに対する思いも自由にそれらを独自に表現され描かれている。自由に描くといっても恐らく何ヶ月もかけて描かれたものがほとんどだと思う。(その中に宗教画は殆ど見かけない)。描いているうちに季節も変わってくるものも多くあるのだろうと思った。スケッチとか写真とかに残された記録から描き加えられていくのであろう。最初に考えられていた全体像は描いていくうちに、かなり代わっていったのではないかと想像した。
そこに描かれている女性や植物や部屋の間取りや飾り物等より、全体像を構成しているものから(雰囲気など)訴えてくるものがより強くインパクトを受けるからである(それは絵の大きさからくるものかもしれない)。どの絵も絵具で塗り固めたように描かれた絵はない。一つ一つ、一枚一枚を丁寧に筆で描きもめられた作品が多いように思える。その中で、上村淳之さんの絵は余白の白が印象的であった。
今日はタイトルについて考えてみた。後からつけられてものなのか、最初に決められたものに向かって描かれた絵なのか、どちらが描きやすいのであろうかと等考えて、賞に輝いた作品を中心に、何度も観賞してみた。
今回も絵葉書だけは買ってきた。実に一段一段のブロックが詳細に描かれた水くみという絵である。実物の大きさから受ける印象とは又違うものである。買おうと思ってた葉書(佐伯祐三の作品に似た絵)は売れていてなかった。
関連記事:散歩道、<706>'05創画展、<992>'06創画展、
備考:最近、デジタル技術の大きな進歩により屏風絵や襖絵の実物大の、コピーによる美術館や寺院の展示が話題になっている。