散歩道<2875>
けいざい・ノート・銀行国有化・世界の不良資産処理急げ・国際的な政策協調を(3) (1)〜(3)続く
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状況を打開するには、金融機関から不良資産を「買い取る」という発想を超えて政策を考えなければならない。それは、不良債権を抱えた金融機関を丸ごと政府が摂取し、短期的に国有化して、政府の管理下で不良資産を金融機関本体から切り離す処理を進めることである。
日本でも日本長期信用銀行、日本債権信用銀行、りそな銀行などを一時的に国有化し、処理を進めて再民営化した。同じことをいくつかの米大手金融機関について実施することが必要ではないか。
米国の金融機関の活動も不良資産問題も世界的に広がっており、米国の国内政策だけでは十分に対応出来ないかもしれない。たとえば米国の住宅ロ−ンを担保にした不良資産を欧州の銀行が保有している。
こうした問題に対処するためには、不良資産処理のための特別な多国籍枠組みを作って、国際的に政策協調して不良資産処理(あるいは金融機関の一時的な公的管理)を進める必要があるのではないか。G20で米国が求めた各国の共同行動は、財政出動のみならず、むしろ不良資産処理についてこそ必要なのである。
'09.3.28.経済産業研究所上席研究員・小林 慶一郎氏
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