散歩道<2869>
スパコン天気予報50年・観測数値1秒で21兆回計算(1) (1)〜(2)続く
「3日後の舞水端里(ムスダンリ)の天気は雲はあるが風は弱い」・・・北朝鮮のミサイル発射問題*1では、現地の気象条件も注目され、日本の気象庁が異例の予報を出した。それが可能なのは、コンピュータを使って計算する「数値予報」があるからだ。導入から今年でちょうど半世紀。より正確に、より便利にという取り組みは日々続いている。
台風進路5日先まで ● 能力、初代の10億倍、
今月1日、東京・大手町の気象庁。「高気圧がかかり、8日前天気はいい。打ち上げに問題はない」。予報官は72時間先の天気図を見ながら、東京から約1,200`離れた舞水端里の天気をそう予測した。
予報官が参考にする地上や構想の天気図は、スーパーコンピュータ*2が描いている。
基になるのは、、世界約4700地点の観測機器、船舶や航空機、赤道上空の気象衛星「ひまわり」などが集めた風や気温、水蒸気量などのデータだ。スパコンに入力すると1秒間で21兆5千億回という高速で計算する。3日後の地球の大気の状態を30分で出してくる。気象庁のスパコンは現在8代目。1959(昭和34)年3月に導入した初代に比べ処理能力は10億倍*3だ。
北朝鮮どころか地球の裏側のブラジルの天気も予報できる。スパコンの計算結果を利用し財団法人日本気象協会が出した予報では、14日のブラジリアは「晴れ時々曇り、最高気温28度、風速1b」だ。
予報官が、当日の天気図と経験で予報していた時代に比べ、より未来が見通せる。50年前の伊勢湾台風では進路予測は24時間先まで。それが、今月22日からは5日先まで発表できるようになる。
'09.4.8朝日新聞
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