散歩道<2861>
美術展・田淵俊夫展
'09.4.3.この展示会は田淵俊夫さんが智積院総本山の講堂に飾られる襖絵を出品されたものである、襖一杯に描かれた墨絵を観賞した印象では心落ち着くものである。不二の間、胎蔵の間、金剛の間、大悲の間、智彗の間に描かれた絵を画伯がどんなイメージを持って描かれたか、その考えられた漢字の意味が描かれている。これらの題材は自然に咲いている草木である、丁寧に1本1本描写したものを長年に亘り貯められた、それらの絵を色いろと組み合わせか全体の絵が出来上がるのである。制作は(展示場で解説さえている)オーバーヘッドで映されたものを、襖大の画面に映し出されて絵に詳細に濃淡、の墨で強く、薄く、ぼかしたりして筆が加えられている。
私はこの会場で解説されている漢字の意味に興味を持った。(不二とは、二つに見えて実は一つのものである)。(破壊と創造、自然も同じである。朝日と夕日に)。(胎蔵とは、厳しい冬の後のぬくもり、人を浮き浮きさせる、春を代表する満開の桜に)。(大悲とは、人々を苦しみから救い助ける仏の慈悲の心、悲しみに苦しみぬき、春に芽生え、夏に生長して秋に収穫を迎えて、冬に来るべき春に備えて静かに休養する)。
金剛には、都会に住む私には冬よりも夏酷暑の方が厳しいというように説明されている。智彗とは、真理を明らかに悟りを開く、全ての努力が報われる秋の収穫の頃が相応しい、そしてすすきの穂が咲く頃になると今年も無事仕事を終えて、安堵の気持ちになれる。
京都東山にある智積院は真言宗智山派の総本山で、全国に約3000あまりの末寺があるらしい、特に千葉、埼玉、東京、長野、新潟、福島に多く存在すると説明されていた。
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