散歩道<2841>

                         講演会・中国の五大小説(2)                自分流に纏めた。     (1)〜(2)続く

3、「水滸伝」:中国明代の口語体長編小説:
 大悲劇、中心人物トリックスターは栄江(そうこう)李逵(りき)(栄江の分身):(弱いキャラクター、北栄(ほくそう)に忠義つくす)、(侠の倫理、色よくない、女性嫌悪、潔癖)、女性は悪であるという捉え方、無法者集団(あばれもの結集)、 栄江そうこうは、北栄の役人に毒を飲んで殺される。 
一般聴衆は、改革は望むが、変革は望まない。 いつも優等生、成長変化なし、このような物語は
話としては面白くない。

4、「金瓶梅」:16世紀末の作品:         
 女性悪女トリックスターは藩金蓮(はんきんれん)多種多様の悪女を描く、out law、前3つの語り物の話とは全く逆な、欲望まみれの男女の姿を延々と描く、
 語り物の母体とする「物語」から「小説」へと脱皮する。

     
5、「紅楼夢」:18世紀の中ごろの作品:
 トリックスターは美しい少年
賈宝玉(かほうぎょく)、少女・林黛玉(りんたいぎょく)と大人の醜悪な世界を綿密に画いた物語、語り物の母体とする「物語」から「小説」へ脱皮する。 登場人物、役割が、固定し変化や成長が見られない物語の論理として、登場人物の関係性を説くことを中心とする。


 '09.3.11.国際日本文化研究センター教授・井波 律子さん