散歩道<2840>
講演会・中国の五大小説(1) 自分流に纏めた。 (1)〜(2)続く
1、「三国志演義」(さんごくしえんぎ)、2、「西遊記」(さいゆうき)、3、「水滸伝」(すいこでん)、4、「金瓶梅」(きんぺいぱい)、5、「紅楼夢」(こうろうむ)、 1、2、3、は北栄(960-1127)、元(1270−1368)にかけて、盛り場の前で講釈師が語った連続長編講釈である。1、「白話(話し言葉)」で書かれていること、2、「章回(しょうかい)小説」(1回ずつ区切りながら最終回まで話を継続していく方法をとる)である。それには1回1回盛り上がりと次はどうなるのかの興味を引く必要がある。これに共通するものは、エンターテイメントから始まっている、弁者による話物のテキストである。登場人物の風貌、衣装、行動形態が、見えるもの、聞こえるものに描写の力点がおかれ、内面要素は語らない。4、5は最初から単独の作者によって書かれた小説である。登場人物、役割が、固定し変化や成長が見られない物語の論理として、登場人物の関係性を説くことを中心とする。
1、「三国志演義」:14世紀の中ごろの作品:
前半のトリックスター(主役)は張飛(ちょうひ)(癪に障る奴、粋、 おおあばれする人として語られ)、生の語り物文体として、臨調感があり、やっつけてやろうという気を視聴者に起こさせる、(カタルオシス)。
中間のトリックスターは蜀の劉備(りゅうび) 敵役(かたきやく)・悪玉は魏の曹操(そうそう)、両者の対立・葛藤を軸とした物語。(弱いキャラクター 劉備(りゅうび) 持ち味を輝かす)。関羽(かんう)悲壮(教養がある)、3つの国(魏、蜀、呉)とも滅びてしまう。
後半のトリックスターは、諸葛亮(りょう)(一人二役・魔術師的要素)、善玉対悪玉のダイナミック物語である。
2、「西遊記」:16世紀の中ごろの作品:
三蔵法師(唐の玄奨)が超能力を持った孫悟空(そんごくう)(孫悟空は能力が高い、天国、地獄、地上でおおあばれ)、猪八戒(ちょうはっかい)、沙梧浄(さごじょう)(水の中の妖怪)の3者をお供に、インドに行き、天竺(てんじく)に到着するまでの物語。トリックスターは、猪八戒(まとめやく、大食い、くいしんぼう、女の人見るとむらむらしてくる)。孫悟空は三蔵法師に出会って → 優等生になる。