散歩道<2828>
                       講演会・能楽囃子と西洋管弦楽との饗宴(コラブレーション)

'09.2.25.能楽囃子と西洋管弦楽との饗宴(コラブレーション)
 一部で、「能楽囃子の四拍子(能管(笛)、小鼓、大鼓、太鼓)」による伝統的演奏があり、二部で楽囃子と西洋管弦楽との協奏が行こなわれた。
 解説者の先生の話では、素晴らしい日本の古典芸術が、
同時期に作られた西洋音楽は、今の時代にも愛され続けているのに比し、現代の人から遠ざかっているのではないか。余分のものをそぎ落とした日本の能楽*2が、全く違った分野の西洋管弦楽と協奏することに意味があるのか、ないのか、何か別個のものが出てくるのかの挑戦であるという。

 一部:『能楽囃子の伝統的演奏』
     曲目:礼脇   序の舞、  獅子「鞨鼓」付

 姿勢は正座で、人の声と四拍子だけで、演奏が進む、随分迫力ある気合が入ったものであることを感じる。男性的*1であり、一つ一つの声に切れ味がある。剣道や、空手や柔などの気合いに近いものを感じる。緊張感が続く演奏である。女性的な要素は持ち合わせていないように思う。あんなに強く右手で太鼓を長くたたいて、手が痛くならないかと気になる。

 二部:『能楽囃子と西洋管弦楽との協奏』(能楽囃子は実演奏、管弦楽はシンセサイザー演奏による)
     曲目:うすぎぬ  ほむら  しずく  はるか 

 器械から出てくるシンセサイザー演奏による管弦楽の音に対し、人の気持ちの高ぶり(気合)から出てくる声が、興味深い協奏(器械と人間の)ではあるが、全体をおおうというより、一部分に鋭く力で立ち向かうというような感じだと、私は聞いていた。 

'09.2.25.解説・司会国際日本文化研究センター教授・笠谷 和比古氏

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