散歩道<2815>

                           世相(109)・飛行機にも声をかける。

  '09.2.17. NHK・プロフェッショナルで航空管制官・堀井不二夫氏の話を聞いた。1日に羽田空港へ発着する便は約800機、(立て込む時間には)2分刻みの飛行機の誘導をされている、管制塔の中は緊張感で一杯である、何もないのが当たり前の大変な仕事である。職員に声をかけることにより、仕事場の雰囲気を極度の緊張感から解放されるそうだ。
 それを受ける機長も緊張一杯である。
(自分も一緒にフライトして、機長は多くのやらなくてはいけないことや、乗客の命を預っているので大変緊張している状況を知った)
 管制塔から指示する連絡方法に工夫をこらせば、この極度の緊張感から少しでも、ほぐしてあげることができないかと考え続けた。”自分もパイロットと一緒に空を飛ぼう”、声を出すことにより、地上の気持ちは、きっと上空に伝わり一体感を抱くことが出来るのだと思っている。
 毎日の日記を書く、問題点があればなぜそうなったか細かく図面を描いて記述として残しておられる。その数は6冊
〔年に1冊)を越える。
 指示する管制官も初めはすごく緊張するようだ、特に強風や、強い雨の日や緊急接近など、1機の飛行機の誘導でつまずくと、他の飛行機を余裕をもって見ることが出来なくなるので、そうならない為に日頃、訓練は繰り返されているのである。前後や上空にいる飛行機の位置を機長に連絡してあげること等も慣れないと、中々
(声を出して伝えることが)できないそうだ。
 他機の状況などを伝えることにより、それに応えて機長から"有難う"と感謝の言葉が返ってくる。それは貴方の飛行機を確認していますよということである。
(言葉を出して話しかけることが、飛行機を通じて、自分の存在を認めてくれていると認識し、心通じることになるのだそうだ)。最先端の科学の世界でも言葉をかけるという日常性が大切なのだとわかる。そしてパイロッからも安心され、管制塔の中の雰囲気は明るくよくなるのだそうだ。

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