散歩道<2785>

                      この危機 文明の転換期(3)  ドビルパン前仏首相に朝日新聞のインタビュー      (1)〜(4)続く 
         世界が直面する経済危機、ブッシュからオバマに移行した米国などを踏まえ「力の支配」の時代の終わりと、あるべき新しい理念の必要性について語られた。   

オバマの米国 協力の時代へ
・・・・米国にオバマ新大統領が誕生した意味はなんでしょう。
 オバマはアフリカ系(黒人)の象徴にとどまらない。差別と格差を乗越える力の象徴だ。恐怖と困難に直面した時に人々を結集する能力を持っている。米国だけでなく、東洋と西洋、南と北の国際社会の結集にも力を発揮するに違いない。
・・・米国の単独行動主義も終わりますか。
 超大国の時代、単独行動の時代は過去のものとなり、一極主義の時代から協力の時代に移行しつつある。オバマは、多国間の枠組みの中で役割を演じる意識を持っている。
 そうなれば、欧州諸国や日本など影響力のある国もそれぞれ責任を負わなければならない。米国が協調的となった世界で、世界の主要な国々は活発に動かなければならない。
 米国はロシアや中国だけでなく、イランもパートナーとして認めることになるだろう。イランは地域に大きな影響力を持っている。米国とイランの対話はきっと成果を生む。
・・・米国の信頼も回復しますか。
 オバマ政権誕生はその大きなチャンスだ。ただ、それですべて解決しない。「正義」の存在が不可欠だ。


'09年2月3日・朝日新聞・ドビルパン前仏首相