散歩道<2765>
オバマ大統領就任演説(4) (1)〜(4)続く
私たちの多様性強み B手をさしのべる
なぜなら、政府はできること、しなければならないことをするにせよ、この国が依存するのは、究極的には米国人の信頼と決意であるからだ。最も難しい局面を乗り切るのは、堤防が決壊したときに見知らぬ人を招き入れる親切心であり、友人が仕事を失うのを傍観するよりは自分の就業時間を削減する労働者の無私の心だ。煙が充満した階段に突っ込んでいく消防士の勇気、こどものを育てる親の献身の気持ちが、私たちの運命を最終的に決めるのだ。
困難な任務引受ける C新たな挑戦
私たちの挑戦は新しいものかもしれない。立ち向かう手段も新しいものかもしれない。だが、成否を左右する価値観は、勤労と誠実さ、勇気と公正さ、寛容と好奇心、忠誠と愛国心、といったものだ。これらは古くから代わらない。そしてこれらは真理だ。私たちの歴史を通じて、これらは前え進む静かな力となってきた。必要なのは、こうした真理に立ち返ることだ。今私たちに求められているのは、新たな責任の時代だ。それは、一人ひとりの米国人が、私たち自身や我が国、世界に対する責務があると認識することだ。その責務は嫌々ではなく、むしろ困難な任務にすべてをなげうつことほど心を満たし私たち米国人を特徴づけるものはないという確信のもとに、喜んで引受けるべきものだ。こ
これが市民であることの代償と約束である。 これが、不確かな行き先をはっきりさせることを神々が私たちに求めているという、私たちの自信の源でもある。これが、私たちの自由と信念の意味だ。なぜあらゆる人種と信仰の男性と女性、子供がこの広大な広場に集い、共にに祝えるのか。そしてなぜ、60年足らず前だったら地元のレストランで食事をさせてもらえなかったかもしれない父をもつ男が、(大統領就任の)神聖な宣誓のためにあなたたちの前に立つことができるのか、ということだ。
さあ、この日を胸に刻もう。私たちが何もので、どれだけ遠く旅をしてきたかを、建国の年、もっとも寒い季節に、いてついた川の岸辺で消えそうな焚き火をしながら、愛国者の小さな集団が身を寄せ合っていた。首都は放棄された。敵が進軍していた。雪は血で染まっていた。独立革命の行く末が最も疑問視されていたとき、建国の父は広く人々に次の言葉が読み聞かされるよう命じた。
「将来の世界に語らせよう。厳寒のなか、希望と美徳だけしか生き残れないとき、共通の危機にさらされて米全土がたちあがったと」
アメリカよ。共通の危機に直面したこの苦難の冬の中で、時代を超えたこの言葉を思い出そう。希望と美徳をもって、いてついた流れに再び立ち向かい、どんな嵐が来ようと耐えよう。私たちの子供たちのまた子供たちに、私たちは試練のときに、この旅が終わってしまうことを許さなかった、と語られるようにしよう。私たちは後戻りも、たじろぎもしなかったと語られるようにしよう。そして、地平線と神の恵みをしっかり見据えて、自由という偉大な贈物を受け継ぎ、未来の世代にそれを確実に引き継いだ、と語られるようにしよう。
'09.1.22.朝日新聞、
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