散歩道<274>
仕事力・稲盛和夫様・仕事についての意見
すべての仕事は人を磨く
独立しよう、あるいは新しい仕事に取り組んでみようと思うとき、もっとも大切なのは成就させるのだという強い燃えるような意志である。常識にとらわれやすく、周囲の意見や動向が気になる人も独立するのは難しい。挑戦する為に必要なのは情熱だけと誤解してはいけない。仕事は思いがけないことが起こるものである。こうありたい、こうでなければならないという自分の魂の奥底からほとばしり出る夢に向かって進んでください。人間は信じていないものの為に努力することはできない。能力というものは健康、肉体、才能、適性といった先天的なものと思う。人生の結果=考え方*熱意*能力 熱意も能力も0〜100点、考え方は−100〜+100点の幅がある。すなわち、どうゆう心構えで生きて仕事をするかという事を表している。成功する為に目の前の利に走ったり、心にてらして正しくないと思うことに生まれ持った能力や熱意を注いではならない。仕事は何の為にやるかいつも自問自答してほしい。能力と時間を注ぎこみ人生を費やしている仕事は役に立つのか、人の幸せにする事の一端を担っているのか、その仕事の原点に立ち返ることを忘れずに誠実な努力をしてほしい。利他のこころをいつも内に秘めている。このことがもっとも尊く美しいい心です。ひとつの企業とか個人の利害得失を超えてもっと広く高く、人間にとって世の中にとって何かよいことなのかを考える生き方です。利益は後からついてくる。どんな人も人を支えるのはその人なりの哲学、生きていく上での座標軸であると考えている。つまり哲学を持ってほしい。仏教では「六波羅蜜」という6つの修行。人を思いやる「布施」、戒律を守る「持戒」、一生懸命努力する「精進」、耐え忍ぶ心「任辱(にんにく)」、心静かに自分を見つめる「禅定」、そしてそれらが身について至る「智慧」、迷い挫折し先行きが見えないと思った時、今の自分はどうすればよいか、こういう教えが力を貸してくれる。働くことにはそれ以上の目的があるということです、利他の心を持ち仕事に打ち込んでいくなら必ず素晴らしい人生を歩むことができる。
朝日新聞'04.1.19-1.26、散歩道<259>稲盛和夫様の文章あります.