散歩道<2702>
インタビユー・金融危機・「多国間」視野に発信を(1) (1)〜(2)続く
・・・・金融危機が実体も波及しています。
「金融危機が実体経済に波及するという認識は正しくない。米国では骨の髄まで産業の金融化が進んでいる。ゼネラル・モーターズ(GM)はわずか1、2年前には利益の半分以上、ゼネラル・エレクトリック(GE)の利益の半分も金融部門が支えていた。そこで金融バブルがはじけた」
・・・・危機への対応では、世界に協調態勢も見えてきました。米国の一極支配が終わったのでしょうか。
「欧州は『ブレトンウッズ2』といい始めている。戦後の金融秩序を定めたブレトンウッズ体制の2本柱である国際通貨基金(IMF)と世界銀行に、途上国.新興国の参画を広げようという方向で動いている。欧州が主導権をとるのではなく、多角化した世界で欧州の役割をどう高めるか、という発想だ」
「冷戦後の20年、私たちは米資本主義の世界化をグローバル化と呼んできたが、イラク戦争とサブプライム問題で米国の求心力は急速に低下した。世界の秩序を担う主体は国民国家だけでなく、多国籍企業やNGO,NPOなどに多層化し、流動化している。今後は本当の意味でのグローバル化が進むだろう」
'08.12.16.日本総合研究所会長・寺島 実郎氏
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