散歩道<2584>
世界金融危機の直面して・根源に「不確実性」(2) (1)〜(3)続く
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バブルはいずれ崩壊することは、はるか昔から分かっていることだし、日本もバブル崩壊の跡に「失われた10年*1」といわれるほど経済が停滞したのを経験済みだから、もはや周知の事柄だといってもよい。だが、数年前になくなったアメリカの経済学者ガルブレイスは、『バブルの物語』(90年)のなかで、金融上の記憶というのは極端に短いのだと述べたことがある。つまり10数年前に起こったことでも、人々はそれを忘れてしまいがちで、新たな金融商品が登場するたびにそれに熱狂し、再度バブルの隆盛と崩壊を繰り返す。ガルブレイスは、バブルの長い歴史をふり返りながら、市場にあまりにも楽観的な雰囲気が蔓延(まんえん)したときは警戒すべきときなのだと釘(くぎ)を刺した。
90年代にアメリカが「ニューエコノミー」と呼ばれるほど繁栄を謳歌し(おうか)もはや景気循環はなくなったのだという人たちまで現れたが、暦史に照らしあわせれば、永遠の好況などはあり得ないことは明白な事実である。