散歩道<2580>
社説・株価急上昇・反発力を次への布石に(1) (1)〜(2)続く
「金融危機に対して、協調して断固たる対応を取る」という主要国のメッセージが歓迎された。日米欧市場で株価は記録的な急反発を見せた。
先週末にワシントンで開かれたG7(主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議)は前例のない行動計画を打ち出した。之を受けてすぐ、欧州各国が銀行への公的資本注入に踏み込んだ。英国が大手3行へ計6兆円以上を投入すると決め、ドイツ、フランスも注入策を決めて追随した。
株式市場が最も歓迎したのは、各国が相互に触発しあうように、スピード感をもって危機克服への政策メニューを次々と整備している点だ。先週に世界を襲った連鎖株安の流れを、対策の連鎖が押し戻す構図が見えてきた。この反転の力を大事にしたい。
だが、克服策はまだ動き出したばかりだ。金融も景気も数多くの困難が待ち受けている。各国ともに素早く対策を続けていかなければならない。 その意味で第一に望みたいのは、危機震源地の米国が早く公的資金の注入を実現させることである。欧州に背中を押される形で、米政府は金融救済法で認められた公的資金70兆円のうち、政府裁量で使える25兆円の枠をまず資本注入に充てる。記者会見したポールソン財務長官は、主な9金融機関が公的資金の注入を受け入れを約束したと明言した。
'08.10.15.朝日新聞